フランス語読解教室 III

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zoom RSS 「日本から発せられた黄信号と赤信号」(3)

<<   作成日時 : 2011/05/18 10:17   >>

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 [注釈]
 
 * De la convivialite' : ここは、筆者の自著の宣伝です。イリイチの思想の紹介で触れられていた les outiles … trop gros ne sont plus conviviaux の convivial の名詞形が convivialite' です。ここでは「有用性」と訳してみました。
 
 このLe Monde の記事を読むのは今回で3回目ですが、みなさんよく読めていました。上記以外には特に付け足すことはありません。それで、shoko さんからお尋ねのあった前回扱った箇所について補足しておきます。
 * ce slogan a servi d'excuse a` des gouvernements libe'raux : des gouvernements は「自由主義が建前の各国政府」を意味します。日本政府も、かつて銀行救済やりましたね。
 * parce que nucle'aires et trop grandes et trop dangereuses pour fallir : 元の記事で確認しましたが、ここの et … et は誤りではありません。もちろん、仰るように nucle'aires sont trop grandes et trop dangereuses と書くことも可能です。ただ、このように parce que 以下が完全な S+V+Cになっていない例は珍しくはありません。
 * nulle part, pas plus en France qu'au Japon... : ne pas plus.… que の構文です。ex. Hier soir, je n'ai pas bu plus que d'habitude. ちなみに、ぼくは下戸です。でも、気の置けない友人たちと飲みに行ことは嫌いではありません。
 * L'argument de l'efficacite'... re'uni... le capitalisme et le socialisme. : re'unir という動詞は必ずしも a' をとらないようです。要は、mettre ensemble を意味します。ここでは、とくに、与野党一緒になって原発を推進して来たフランスの現状が仄めかされているようです。

 [試訳]
 
  私たちは、何をなすべきなのだろうか。まずはこの二つの警戒信号の意味を理解すべきだろう。『有用性について』は、様々な道具の、すべての人々のための世界を建設するために有用なあらゆるものの、その大きさを制御しなければならないことに気づかせてくれるであろう。それに気づけば、こうした道具も、私たちの目的であるこうした公益に役立つものであり続け、そうした道具によって私たちは有用性を行使し続けることができる。様々なイデオロギーがもつ「なになに主義」というものは、人類に役立つどころか、人類の破壊につながるが、そうした生の実践は「なになに主義」とは別の次元に位置するものである。つぎに、命より大切なものなどないことを理解して、方向転換をこうした別の共生の仕方へと導いていかなければならない。そうすれば、3.11に日本から発せられた黄色と赤の警戒信号は何かの役に立つはずである。
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 それでは、次回は6月1日に <<La Chambre claire>> 29. の試訳をお目にかけます。


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